意外になされていないGoogle Analyticsの基本設定【第2回-7】

前回の投稿は前書きとして前提条件を整理した。

第二回は、Google Analytics 基本設定とは何か。

定義付けに関して投稿する。

広義と狭義の違いは前回投稿【第1回】にて説明した。

今回は更に深掘りして8回に分けて【基本設定】定義付けをする。

今回は、「【第2-7】:How(どのように):適した形式(ローデータ、加工データ)」について定義付けをする。

  • 【第2-1】:定義付けの説明
  • 【第2-2】:Who(誰が):チーム(全員、担当個人)
  • 【第2-3】:Why(なぜ):実行した戦略・戦術の検証と合意形成を得る為
  • 【第2-4】:What(何を):適したデータ(目標、ターゲット)
  • 【第2-5】:When(いつ):適したタイミング(年月日・曜日・時間)
  • 【第2-6】:Where(どこで):適したツール(適したデータを取得できるツール)
  • 【第2-7】:How(どのように):適した形式(ローデータ、加工データ)
  • 【第2-8】:まとめ

定義付けする理由は、ご覧いただける方のバックグランドは様々である以上、一人一人捉え方も異なる為、出来る限り意図している伝えたいことを伝わりやすくする為である。

長くなってしまうが、前提条件を一読いただき、理解いただいた上で今後の投稿をご覧いただきたい。

出来る限り小難しい専門用語は避けているが、モレがある場合は、良きご理解をいただけると幸いである。

限られたリソースの中、本投稿をご覧いただく方には有意義であって欲しい為、以下の方を対象とした内容とする。

前提条件

  • 中小企業のWEBサイトに携わる方
  • Google Analytics 導入済み

対象者

  • 活かし方がわからない方
  • 今の状況が不安な方

まずは前回までの振返りとする。

【第2-1】は、「Google Analyticsの基本設定」を定義付けした。

・「チーム(意思決定者含む)で実行した戦略・戦術の検証及び合意形成を得る為に適したデータを、適したツールで、適したタイミングに、適した形式で取得できる環境が整備されている」こと。

【第2-2】は、「Who(誰が):チーム(全員、担当個人)」を定義付けした。

・「登場人物と登場人物の目標、役割、評価軸をふまえ、登場人物も評価される何かが明確になっている」状態であること。

【第2-3】は、「Why(なぜ):実行した戦略・戦術の検証と合意形成を得る為」について定義付けをした。

・「目的・目標・方向付け(戦略)をふまえた上で、実行した手段・手法・オペレーション(戦術)の検証できる状態、What(何を):適したデータ(目標、ターゲット)、When(いつ):適したタイミング(年月日・曜日・時間)、How(どのように):適した形式(ローデータ、加工データ)、そしてWho(誰が):チーム(全員、担当個人)まで落とし込まれている状態」である。

【第2-4】は、「What(何を):適したデータ(目標、ターゲット)」について定義付けをした。

・「KGIKSFKPIが明確になっており、それらが検証可能であること」と言える。

【第2-5】は、「When(いつ):適したタイミング(年月日・曜日・時間)」について定義付けをした。

・「市場、企業、チームのスピードをドライブさせることができるタイミング」である。

【第2-6】は、「Where(どこで):適したツール(適したデータを取得できるツール)」について定義付けした。

・「目的やゴールを達成する為にストレスとならない場所」である。

それでは今回は、【第2-7】:How(どのように):適した形式(ローデータ、加工データ)を定義付けする。

How(どのように):適した形式

最後に、適した形式とは何か。

皆さん、生ログデータを見たことがあるだろうか。

以下が生ログと言われるデータである。

192.168.1.5 – – [01/Aug/2012:10:41:18 +0900] GET /index.html HTTP/1.1 200 16100 - http://192.168.1.3/ Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/536.11 (KHTML, like Gecko) Chrome/20.0.1132.57 Safari/536.11

昔は、生ログデータを読み解いて解析をしていた。

Google Analytics は生ログデータを読み解き、誰でも理解しやすいようにダッシュボードへ表示している。

以前と違い、大変便利になった。

突然ではあるが、以下のデータはどのような形式にすればわかりやすくなるだろうか。

事例は、ナポレオンがロシアへ侵攻する話である。

ナポレオンのロシア侵攻とは、1812年にロシア帝国が大陸封鎖令を守らないことを理由に、フランス帝国のナポレオン1世ロシアへ侵攻し敗北し、退却するまでの一連の歴史的事件の話である。

以下の文章(Wikipedia参照)を貴方がチームへ報告する際、どういう形式にするかを考えて欲しい。

1812623に侵攻は始まった。

ナポレオンは、ヨーロッパ史上最大の691,500人からなるのフランス軍を率い、侵攻は始まった。

フランス軍の侵攻の速度が早くて準備が間に合わず、ロシア軍は退却を余儀なくされたが、退却しつつ焦土作戦を実行していた。

8月に入りスモレンスクで戦闘が始まった。

フランス軍の兵力はここまで戦闘らしい戦闘を一度もしていなかったにもかかわらず、飢え、疲労、逃亡などにより脱落する兵士が続出し、155千に激減していた。

97日にはボロジノの戦いが起こった。

ロシア軍はに退却を余儀なくされ、モスクワへの道を明け渡した。

914、フランス軍は全てのライフラインの供給を止められたモスクワ市街に入城した。

フランス軍は灰燼に帰したモスクワ市街で無為な時間を過ごした。

その後、モスクワ市街から追い出そうとするロシア軍の攻撃を受け、1019ナポレオンはモスクワからの退却を開始した。

モスクワ制圧から退却するまでの1ヶ月の間に兵力はさらに減少。

退却時の兵力は10万になっていた。

フランス軍の往路に使用した道は既に焦土化しており、食糧補給は望めない状態であった。

補給が必要な燕麦を飼料とするフランス軍の馬の維持は難しくなり、馬のほとんどが餓死するか、食料として飢えた兵士に殺された。

馬がなくなったことでフランス騎兵は徒歩で退却することを余儀なくされた。

181211月始めには飢えと凍傷、行軍による疲労で兵士が死に始めた。

冬が深まるにつれ飢餓と疾病、厳寒で死者・落伍者が相次ぎ、脱走兵が急増したが、殆どの脱走兵は捕虜になるか、ロシアの民兵に殺された。

113日には兵力は5万に減り、118日にスモレンスクに到着した時には3.5万に減った。

1128、ドニエプル川の支流ベレジナ川ポンツーン橋を仮設。この時橋を渡り終えていなかったフランス軍はロシア軍に襲撃され多くの犠牲者が出た。

この凄惨な戦いを「ベレジナ渡河作戦」と言う。

この時兵力は3万に低下した。

1214、ロシア領内から駆逐されたフランス軍。

22,000名の将兵が生き延びたに過ぎない。

当初の兵力から2%未満となった。

なぜ歴史と思われる方もいるのではないだろうか。

ただ、適した形式の事例として使用されるとても有名なお題である。

さて、頭の中ではどのような形式となったであろうか。

1つの解答例として、以下のご覧いただければと思う。

上記は、シャルル・ミナールによる図である(Wikipedia参照)。

フランス軍の遠征中の兵力の移動と増減を示している。

下の表は撤退時に記録した温度も示している。

上記の図はサンキー ダイアグラムと言われる(Wikipedia参照)。

サンキーダイヤグラムの詳細はここでは省略する。

上記のように、どのような形式にするのか、人によって大きく異なる。

またそれを観た人の捉え方も異なってくる。

データをそのままチーム間で共有しても、捉え方も捉えるスピードも異なる。

ミーティングや定例会で合意形成を得ることなく終わってしまうことは言わずともご理解いただけることと思われる。

目的や準備などのそもそも論を除外すれば、相手に何を伝えたいのかをふまえた形式にする必要がある。

またそれを表現するには円グラフが良いのか、棒グラフが良いのかなどの表現も考える必要がある。

適した形式にすることは、合意形成を得やすくなる。

だからこそ形式の細部までこだわることも必要である。

以上より、「How(どのように):適した形式(ローデータ、加工データ)」は「目的やゴールをふまえ、意図していることが最も伝わる形態のこと」と定義付けできる。

次回は、「【第2-8】:まとめ」である。