アジア舞台芸術交流事業
共通感覚を拡げて2021
香港共同開催

Asia Performing Arts Exchange Project
Spread our common sense.2021 with HONG KONG

ライブ配信動画

シンポジウム内容

2021年1月30日、31日に国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)で日本各地とアジア地域10ヶ所が共同で制作に取り組んだダンス公演「Breakthrough Journey」が開催されました。本公演は「日本人と自然」を総合テーマに、多分野にわたり「日本の美」を国内外に発信する文化芸術の祭典「日本博」の主催・共催型プロジェクトのひとつでした。
日本とアジアで活躍する振付家、プロのダンサーと障害のあるダンサーが協働・共創を通じて、障害の有無や文化・国籍・言語・性別・世代にかかわらず、多様な人が互いに多様性を受容し合える社会の実現を目指しました。
シンポジウムでは、作品制作から公演開催までを通じて生まれた多様な繋がりをさらに深め、今後の芸術・福祉双方の発展をめざしていくために「Breakthrough Journey」に関わった演出家や振付家、制作者やダンサーに出演いただき、各地域の障害のある舞台芸術活動の現状や作品づくりを通じた成果や課題、今後の展望などを共有します。

Breakthrough Journey

ダンスカンパニーDAZZLEと日本各地とアジア地域10ヶ所から選ばれた振付家、プロのダンサーと障害のあるダンサーなど総勢80名を超えるメンバーによるダンス作品。

作・演出:長谷川 達也(DAZZLE)
国内参加地域:青森、東京、大阪、島根、高知、沖縄
海外参加地域:台湾、香港、マレーシア、シンガポール

プログラム

14:00 開始

1. ダイジェストビデオ(15分)
「Breakthrough Journey」より(日本/香港シーン)
映像編集:飯塚 浩一郎(DAZZLE)

2. トークセッション
「協働、創造、共感と新たな創造」

【第1部】プレゼンテーション&ディスカッション(90分)
プレゼンター
Janet TAM(香港/Arts with the Disabled Association Hong Kong常務取締役)
Kevin WONG(香港/CCDC Dance Centreディレクター)
Peter Sau(シンガポール/Very Special Arts Singapore パフォーミング・アーツ芸術開発部長)
Ewen CHIU(台湾/ダンサー)
Aman Yap Choong Boon(マレーシア/DUA SPACE DANCE THEATRE)
松本 志帆子(日本/高知・藁工ミュージアム)
※ 発表順は表示順と異なる場合があります。
モデレーター
Grace CHENG(香港/Arts with the Disabled Association Hong Kong副会長)

(休憩5分)

【第2部】香港と日本のディスカッション(60分)
パネリスト
長谷川 達也(DAZZLE 主宰/「Breakthrough Journey」総合演出)
Jacky FUNG(CCDC Dance Centreマネージャー、プログラム&中国舞踊開発)
Cyrus HUI(振付家)
Jason WONG(アーティスト)

コーディネーター
鈴木 京子(国際障害者交流センタービッグ・アイ 副館長/アーツ エグゼクティブ プロデューサー)

17:00 終了予定

〈実施体制〉
主催/文化庁、令和2年度障害者による文化芸術活動推進事業(文化芸術による共生社会の推進を含む)
協力/香港展能藝術會、城市当代舞踊団
実施主体/社会福祉法人大阪障害者自立支援協会

プロフィール

【第1部】
パネリスト


Janet TAM(Arts with the Disabled Association Hong Kong常務取締役)

Janet TAM
(Arts with the Disabled Association Hong Kong常務取締役)

香港障害者協会常務理事。1996年からアーティスト、ワークショップ・ファシリテーター、プレイバック・シアター実践者、アート・アドミニストレーターとして、さまざまな障害のある人たちとの活動を開始。癌治療の経験をもつ彼女は、障害は人間である以上だれもが経験するものであると信じている。仏教学修士号(台湾・佛光大学、仏教と障害の研究)、文化管理修士号(香港・中文大学)、演劇学の大学院ディプロマ(HKU SPACE)を取得。また米国センター・フォー・プレイバック・シアター(Centre for Playback Theatre)を卒業。VSAアフィリエイト・カウンシル2014年度アフィリエイト・チャンピオン賞受賞。

Kevin WONG(CCDC Dance Centreディレクター)

Kevin WONG
(CCDC Dance Centreディレクター)

香港中文大学で経営学の学士号を取得。1995年にシティ・コンテンポラリーダンスカンパニーに広報担当として、またフリーランスとして数々の自主制作ダンス作品に参加。2000~2008年、ダンスアート香港のカンパニーマネージャー、CCDCのプロジェクトマネージャー、シアターアンサンブル/PIP文化産業のシニアマーケティングマネージャーを務める。2008年CCDCダンスセンターのシニア・プログラム・マネージャーに就任。現在は同センターのディレクター。 香港ダンスアライアンスの秘書。レジャー・文化サービス部のプログラム開発委員会およびコミュニティ・パネルのメンバー。香港芸術発展評議会の顧問(ダンス)。香港芸術教育賞のパネリスト、香港芸術発展賞のアートフォーム・ノミネーター(ダンス)も務める。


Peter Sau(シンガポール/Very Special Arts Singapore パフォーミング・アーツ芸術開発部長)

Peter Sau
(Very Special Arts Singapore パフォーミング・アーツ芸術開発部長)

アーティスト教育者、舞台監督、プロデューサーとして、障害を持つ新興アーティストのプロ化を促進。シンガポールのIntercultural Theatre (Acting) from Intercultural Theatre Instituteで異文化演劇(演技)の専門修業証書を取得。イギリスのRoyal Central School of Speech and Dramaで高度な演劇実践修士号を取得。2011年ヤングアーティストアワード、2015年Life! シアターアワードで最優秀俳優賞を受賞。世界的な視野を持ち多分野にわたる障害芸術を通した活動の幅を広げている。2020年1月「Light to Night Festival 2020」では、シンガポール国立美術館の依頼を受け、プロのパン・ディスアビリティ・プロムナード・シアター「サムシング・アバウト・ホーム」を上演。2020年Very Special Arts Singaporeに芸術開発、舞台芸術部門の責任者として入社。ろう者、障害者、神経多様性のある若手アーティストを指導・育成。演劇、ダンス、視覚芸術、映画を組み合わせた学際的な作品の発表、パブリックスピーカー、教育者、擁護者として活躍するための取り組みを展開している(シンガポール初)。
シンガポールの中心部に新しいVSA(S)アートスペースを開設したことにより、地域のための新しい舞台芸術プログラムを推進し、近隣住民、特別支援学校、企業、社会サービス部門を巻き込んで障害者主導のオリジナル作品のための起業支援と新機軸のセンターを構築している。


Ewen CHIU(ダンサー)

Ewen CHIU
(ダンサー)

台湾の嘉義市に生まれ、幼い頃からダンスを始める。16歳まで学校以外ではダンスが何よりも贅沢な楽しみで、校卒業後は大好きなダンスに専念。1994年卒業後「クラウドゲートダンスシアター」に入団。「the Wind of Spring of Bamboo Dream」(2001)の白い服の少女、「The Dream of Red Chamber」(2005)のメイド、「Dreamscape」(1985)の妖精、そして「The Tale of the White Serpent」(1975)の緑のへびなど、若くて行動力のある女の子の役が多く、20年以上にわたり、クラウドゲートの重要な公演に多数出演する。

〈主な出演作品〉
「the solo of Lin Hwai-min ’s Rise」(2013)、「How Can I Live on Without You 」(2012)、「Water Stains of the Wall」(2011)、「Listening to the River」 (2010)、「 WhiteⅡ」 (2006)、「Wild Cursive」 (2005) 、「Legacy」 (1978)、「Akram Khan's Lost Shadows 」(2007)、「Helen Lai’s La Vie En Rose 」(1996)


Aman Yap Choong Boon(DUA SPACE DANCE THEATRE)

Aman Yap Choong Boon
(DUA SPACE DANCE THEATRE)

マレーシアDua Space Dance Theatre創設者兼芸術監督。ケント公爵夫人国際奨学金を得て香港演劇学院入学。コンテンポラリーダンスを専攻。城市当代舞踊団(香港)、Nai-Ni Chen Dance Company(アメリカ)、GGD Dance Company in New York(アメリカ)にプロダンサーとして所属。世界25カ国・62都市での公演実績。1996年Yuri Ng氏の名作「Boy Story」のオリジナルキャストとして出演し世界各地で公演。2016年香港、台湾、クアラルンプールでの再演はアジアの舞台芸術界から大きな注目を集め話題を呼ぶ。2003年イスタナ・ブダヤ(国立劇場)からマレーシアで最も優れた男性振付家10人に選ばれる。2004年自身の作品「Leave Me Alone」が第3回BOH Cameronian Arts Awards最優秀振付師賞と最優秀舞台デザイン賞を受賞。近年は自身の振付作品が世界中のフェスティバルで上演される。

〈主な出演作品〉
「Hang Li Po」(2004)、ダンスドラマ「The Legend of Hou Yi and Chang Er」(2008)、中国音楽舞踊叙事詩「Anak Malaysia」(2009)、「The Lotus Sutra II: Harmony in Coexistence」(2019)、「Rolling Thunder」(2010)、「DEN」(2011)


松本 志帆子(藁工ミュージアム)

松本 志帆子
(藁工ミュージアム)

大学で歴史を学んだ後、ボランティアを通じて現代アートに触れ、アートに携わる活動を行うようになる。2010年より現職。開館準備から運営に関わり、福祉とアート、地域とアートなど様々な分野をつなぎながら展覧会をはじめとする様々な企画を行うほか、障がいのある方の表現活動の相談支援や人材育成、藁工ミュージアムで働く障がいのある人たちのサポートも行っている。


モデレーター

Grace CHENG(Arts with the Disabled Association Hong Kong副会長)

Grace CHENG
(Arts with the Disabled Association Hong Kong副会長)

アート・イン・ホスピタルとコミュニティ・アート・ネットワークのディレクターとして活躍。アートは人生に無限の可能性をもたらすと信じて、障害者を含む様々なコミュニティにアートをもたらすための代理人として活動している。


【第2部】
パネリスト

長谷川 達也(DAZZLE 主宰/「Breakthrough Journey」総合演出)

長谷川 達也
(DAZZLE 主宰/「Breakthrough Journey」総合演出)

ダンスカンパニーDAZZLE 主宰、ダンサー、演出家、振付家。
東方神起、宝塚、藤木直人他著名アーティストのライブ出演・振付の他、 坂東玉三郎演出舞台「バラーレ」の振付・主演などコラボレーションも。また、アメリカ・シンガポール・韓国・イラン・ルーマニアなど海外演劇祭やショーにも多数招聘。近年ではイマーシブシアター(体験型作品)の「Touch the Dark」「SHELTER」などを手掛け、常に新しいダンス表現に挑戦し続けている。


Jason WONG(アーティスト)

Jason WONG
(アーティスト)

HKPA Youth Arts Festival 2019 Youth Artists 賞の受賞者であるジェイソンは強いビートのヒップホップ、手話ダンス、ジャズダンス、K-POPを得意としている。様々なパフォーマンスやコンクールに積極的に参加し、国内外の様々なアーティストとコラボレーションしている。国内外の様々なメディアの取材を受ける傍ら、香港初の手話ダンス映画「静寂の灯舞」の制作にも携わる。2014年、ジェイソンはダンスのテクニックを磨くためにニューヨークのブロードウェイ・ダンスセンターに渡る。帰国後、「サイレント・ダンス」を積極的に広め、2010年に聴覚障害者のダンス愛好家たちと「ファン・フォレスト」を結成。ろう文化の普及に力を注ぐ。「ファン・フォレスト」は、これまで様々なダンス活動やパフォーマンス、大会などに参加し「Free Your Dream Power! Dream Stage 2016」、「Cross All Borders 2017」で賞を受賞。2016年の再生社会の10人の再生戦士の一人に選ばれる。


Jacky FUNG (CCDC Dance Centreマネージャー、プログラム&中国舞踊開発)

Jacky FUNG
(CCDC Dance Centreマネージャー、プログラム&中国舞踊開発)

シティ・コンテンポラリー・ダンス・カンパニーとCCDCダンスセンターのマネージャーとして、プログラムの戦略的計画と実施。パートナーシップ・プログラムにおける様々なアーティストとの連携を担当。「シティ・コンテンポラリー・ダンス・フェスティバル」や「HOTPOT-東アジア・ダンス・プラットフォーム」など、中国舞踊開発プログラムのアウトリーチ・プログラムや交流活動も行う。
香港中文大学で文化管理の修士号取得。香港舞台芸術学院の演劇学校と技術芸術学校でそれぞれ演技芸術学士と舞台技術・経営修士号取得。文化外交プラットフォームから招聘され、オランダのアムステルダムで開催された「グローバル・カルチュラル・リーダーシップ・プログラム2018」に参加。アジア・ネットワーク・フォー・ダンス(AND+)の中心メンバーとして、アジアにおけるコンテンポラリーダンスに力を注ぐ。


Cyrus HUI(振付家)

Cyrus HUI
(振付家)

香港出身の振付家。対人対立、対人緊張、アイデンティティを創作テーマとしている。彼の作品は、現代社会の盲点を指摘し、観客に既成の社会的機能・役割・関係性についての考察を促す。

香港ジョッキークラブ音楽舞踊基金の奨学金を得て、香港舞台芸術アカデミーとドイツフォルクワン芸術大学を卒業。長年にわたり、ドイツ、フランス、イタリア、マレーシア、中国、台湾での公演経験を積む。

振付作品『Here it goes again』とコラボレーション作品『Dance, for No Reason』で、2015年と2017年の香港ダンスアワードにノミネートされている。現在は、シウ・ロン・フォン・ダンス・シアターの芸術監督・振付家。香港ダンスアライアンスのエグゼクティブ・メンバー。


コーディネーター

鈴木 京子(国際障害者交流センター副館長/「Breakthrough Journey」プロデューサー)

鈴木 京子
(国際障害者交流センタービッグ・アイ 副館長/アーツ エグゼクティブ プロデューサー)

2000年ビッグ・アイの立ち上げから関わり、事業の企画、制作、運営をきっかけに芸術文化を通じた障害のある人や多様な人を受容できる共生社会の実現に向けた活動をおこなう。また、誰もが芸術文化を享受できる環境づくりを促進するため芸術、福祉両分野における人材育成や啓発、モデル事業、ネットワークの構築に取り組んでいる。
大阪府障がい者文化芸術部会委員、滋賀県障害者文化芸術活動推進計画検討懇話会委員ほか著書「インクルーシブ シアターを目指して/障害者差別解消法で劇場はどうかわるか」(ビレッジプレス)

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